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友達とルームシェアを始めたい

気が合う友達とのルームシェア。「ルームシェアって楽しそうだけど、実際は何から始めればいいの?」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。ルームシェアの物件探しのコツから、快適なルームシェアライフを送るためのポイントをまとめています。

ルームシェア物件探しの難しさ

「職場から近いところがいい!」「趣味のスペースを作って友達とワイワイ楽しみたい!」と、ルームシェアライフに夢を膨らませている方もいるはず。しかし、ルームシェアにおける物件探しはなかなかの曲者。というのも、ルームシェア可物件は数が限られており、必ずしも理想の物件に出会えるとは限らないためです。

ルームシェア物件が少ない理由って?

大家さんや管理会社が、「友人同士のルームシェアを嫌がるから」という理由があります。最初は入居者同士の仲がよくても、生活リズムや価値観の違いからケンカに発展するケースが考えられます。

そうなると、片方が突発的に退去してしまって家賃の滞納が発生したり、近隣住民からクレームが寄せられたりすることも。その結果、「友人同士のルームシェアはトラブルが起きそう」と警戒されてしまうことが多いのです。

「ルームシェア可」「二人入居可」の罠

お部屋探しのサイトは、「駅から〇分」「バス・トイレ別」など、色々な条件を絞り込める検索機能がついていますよね。その中には「二人入居可」「ルームシェア可」という条件が設定されていることも。しかし、その物件が必ずしも友人同士のルームシェアを許可しているわけではありません。

これはあくまでも「審査に通ったらルームシェアをしてもいいですよ」「入居できるかどうかはこちらがジャッジします」という意味合いが強いのです。もちろん、入居者の収入状況や職業によっては断られてしまうこともあります。「ルームシェア可物件なんじゃないの!?」と納得がいかない気持ちも分かりますが、そんな時は「絶対に審査に通ってやる!」という気持ちに切り替えて準備を進めることが大事です。

ルームシェア可物件の特徴

「ルームシェア可」「二人入居可」となっている物件では、必ずしも手放しで入居できるわけではないという点をお伝えしました。しかし、審査や入居のハードルが低い物件も存在します。

築年数がやや古い

築年数が古い物件は、賃貸市場では避けられがち。そこで大家さんが空室リスクを抑えようと、入居条件や審査を緩やかにしているケースが少なくありません。そのため、ルームシェア入居のハードルも低くなっている可能性があるのです。

立地条件が良くない

「駅やバス停から遠い」「スーパーやコンビニが近くにない」など、立地条件の悪い物件も注目。こちらも築年数が古い物件と同様、大家さんが空室リスク対策として入居のハードルを下げている可能性が考えられます。生活するのに不便そうだと、どうしても足踏みをしてしまうもの。しかし、「どうしても物件が見つからない!」という場合は、立地や築年数などの条件でやや妥協してみるのも手です。

戸建てである

戸建てタイプの賃貸物件は、マンションやアパートと比べると数が少なめ。しかし、集合住宅と比べると騒音リスクが低いという魅力があります。大家さんや管理会社にとっても、「騒音リスクが低い=周囲からの苦情を減らせる」という魅力があります。結果的に、集合住宅でルームシェア相談をするよりもハードルが下がる傾向にあります。

ルームシェアにおすすめの間取り

ここからは、二人暮らしのルームシェアに向いているお部屋の間取り例をいくつかご紹介します。

パターンその1.2LDK

二人暮らしする場合は、やはりお互いの個室が確保できる2LDKタイプのお部屋が理想。プライバシーを確保しつつ、LDKスペースでワイワイ楽しみたいという方におすすめです。

パターンその2.2DK

2DKとは、ダイニングキッチンと居室から成る間取りのこと。LDKとは違いリビングはついていないため、使えるスペースはやや狭くなりますがLDK間取りと比べると家賃がお手頃な物件が多いのが魅力です。「家賃を抑えつつ、お互いのプライバシースペースは確保したい」という方におすすめの間取りです。

ルームシェアを始める前に決めておきたいルールのこと

気に入った物件への入居が晴れて決まっても、気は抜けません。ルームシェアを長く楽しく続けるためには、暮らしのルールを事前に話し合って決めることが大事です。

お金にまつわるルール

家賃や光熱費など、生活費の支払いに関するルールは必須。「代表者がまとめて家賃を払い、もう一人がその半額を後から代表者へ支払う」「固定費・変動費の支払い割合を決める」などを、ルームメイトと話し合って決めましょう。金銭トラブルが原因でルームシェアを解消…なんてことにならないよう、お金にまつわるルールはきっちり決めておくのが吉です。

プライバシーに関するルール

いくら仲がいい友人同士といっても、プライバシーへの配慮は大切。「頻繁に友人を連れてこられるのが嫌」「自室にいきなり入ってこられるのが気になる」など、プライバシーに関する価値観は人それぞれです。自分の希望も伝えつつ、「相手のプライバシーには極力触れない」「相手が気にしている点、妥協点を知っておく」などの努力が重要です。

共同スペースに関するルール

トイレやお風呂、キッチンなどの共有スペースのルールも決めておきましょう。衛生状態や使い方など、重視するポイントは一人がひとり違います。「水垢が気になる」という人もいれば、「リビングに物が出しっぱなしにされていると落ち着かない」という人もいます。掃除する頻度や場所ごとの当番を決めて、お互いが心地良いと思える共同スペースにしましょう。

ルームシェアのメリット

改めて、ルームシェアで得られるメリットをご紹介します。

メリット1.寂しさが解消される

仕事や勉強が上手くいかず落ち込んだ時や、体調不良に見舞われたとき、1人だと心細いもの。そんなとき、話を聞いてくれたり看病してくれたりするルームメイトの存在は心強いものになるはずです。趣味の合うルームメイトであればお互いに好きな本や漫画、DVDなどを貸し借りして賑やかに過ごせます。

メリット2.生活コストを抑えられる

家賃や光熱費などの生活費が折半となるため、生活費が抑えられるのもルームシェアの大きな魅力です。生活費が浮けば、その分を趣味や自己研鑽へ充てたり、貯金へ回したりとできることもいっぱいです。

メリット3.ワンランク上の物件を借りられる可能性も

家賃などを折半するため、「一人だと家賃の支払いが厳しいかも…」というようなランクの物件にも手が届きやすくなります。

メリット4.体調不良にも頼れる

突然の体調不良に見舞われても、ルームメイトがいれば看病してもらえたり、欲しいものを買ってきてもらえたりと何かと頼りになります。もちろん仕事の都合もあるので四六時中一緒にいてもらうことは難しいかもしれませんが、それでも「誰かがそばにいてくれる」「異変があったらすぐに気づいてもらえる」という安心感は大きいものです。

ルームシェアのデメリット

楽しいことばかりではないのがルームシェア。特にありがちなデメリットの例を、いくつかご紹介します。

デメリット1.ケンカのリスクもある

共同生活をする以上、価値観や考え方の違いが大なり小なり発生することはありえます。お金に関することや生活リズムに関すること、共有スペースに関することなどのルールをあらかじめ決めておき、そのルールをもとにお互いが冷静に対処できるようになるのが理想です。ケンカがこじれれば、せっかく楽しい気持ちで始めたルームシェアも解消…なんてことになりかねません。

デメリット2.他の友人や恋人を呼びにくくなることも

ルームメイトに気を遣いすぎるあまり、他の友人や恋人を家に招きにくくなることも考えられます。「お客さんが来る旨を事前に伝える」「そもそも呼んでいいか、都合の悪い日はあるかを聞く」といった気遣いで、お互いの交友関係を充実させたいものです。

ルームシェアをもっと楽しくするためのポイント

ルームシェアライフをもっと快適に、楽しくするためのポイントをまとめました。

一人だけの時間も大切にする

いくら仲がいい友人といっても、四六時中一緒にいるのも窮屈に感じてしまうものです。ルームメイトとワイワイ過ごす時間はもちろんですが、一人で過ごす時間も大切にしましょう。一人でゆっくりする時間があれば、お互いに精神的な余裕ができ、結果的にそれまで以上にルームシェアライフが円滑になります。

ルームメイトへの感謝を忘れない

家事をしてもらった、郵便物を取り次いでくれた、帰宅するついでに欲しい物を買ってきてもらった…など、どんなに小さなことであっても、ルームメイトにしてもらったことにはしっかり感謝しましょう。「してもらって当たり前」という態度は、本人にその気がなくとも自然と滲み出てしまうもの。ルームメイトと仲良くやっていくためにも、「やってくれてありがとう」という感謝の気持ちは忘れないようにしましょう。

小さなことでも報告する

「少なくなってた調味料は買っておいたよ」「食器は洗っておいたよ」など、自分がしたことを細かく報告し合うのもおすすめ。「そういえば、あれってどうなったんだろう?」と悩む時間をお互いに減らすことができ、トラブルも事前に防げます。

ルームシェアという選択肢

ルームシェアには、メリットだけでなくデメリットもあります。楽しいことばかりではありませんが、それでも「いざというときに助け合える」「生活費を抑えられる」という魅力があることには変わりません。「一人暮らしは心細い、だけど同棲するパートナーはいない…」という場合は、ルームシェアをするという選択肢もアリです。

「ルームシェアは関係性が破綻しやすい」という意見もありますが、それはルームシェアをする友人同士だけでなく夫婦やカップルにも言えることです。夫婦であれ友人であれ恋人であれ、「絶対に破綻しない完璧な関係性」を築くことは限りなく難しいといえます。

そう考えると、ルームシェアを長く円滑に続けるために必要なのは「絶対にケンカをしない」というマインドよりも、「ケンカをしても仲直りする・できる」というマインドなのかもしれませんね。