1. >
  2. >
  3. デスクワークで腰痛が…対策とかありますか?

デスクワークで腰痛が…対策とかありますか?

利き尻とは

腰痛と肩こりは、現代人のほとんどの人が経験している体の不調です。
特に腰痛は年齢が高くなってくると発症率が高く、ひどくなるとまっすぐ歩くことも困難になってきてしまいます。

まずなぜ腰痛が起こるかというと、デスクワークをする時間が長くなってしまっているということがあります。
ずっと座ったままでいることにより、腰の特定部分にのみ体重がかかり続けてしまうことになるので、それが蓄積されて腰の骨のダメージを与えることになるのです。
特に座るときには上半身の重みがそのまま骨盤にのしかかってしまうことになるので、そこから骨盤の歪みが生じやすくなり、そこから背骨のズレが起こって腰痛の原因になってしまいます。

そんな骨盤のズレを生み出す原因となるのが「利き尻」というものです。
人には利き手というものがありますが、同様に座るときに左右どちらか片方の尻にだけ重みがかかるよう、無意識にしてしまうものです。

自分の利き尻がどちらかを知る方法として、まっすぐ椅子に座り、床に水平になるように左右に腕を上げた状態から、上半身を左右に曲げてできるだけ平行に腕を伸ばしてみる、というやり方があります。
このとき、左右どちらかに腕が伸ばしやすいと感じる方がありますので、それが自分にとっての利き尻です。

痛くなる座り方

利き尻がどちらかにあると、自分ではまっすぐ腰掛けているつもりでも左右どちらかに体が傾いた状態になってしまうので、それが骨盤の歪みを作り出してしまいます。
証明写真を撮る時にどちらかの肩が下がっていることを指摘されたことがある人も多いと思いますが、それなども座っているときにどちらかに体が傾いているということが関係しているのです。

利き尻を意識せず、傾いたままの座り方を続けていると猫背になりやすく、長く座ったあとに立ち上がったときにギックリ腰になりやすくなってしまいます。
利き尻で体が傾かないようにするためには、できるだけ利き尻側(体が傾く方)の足を少し引いた形で腰掛けるようにし、また猫背にならないように背筋をできるだけ伸ばして座るということが大切です。

立ち上がり方

背筋をまっすぐにして座ることは良いのですが、時々それを意識しすぎるあまり後傾姿勢になっている人を見かけます。
いわゆる「ふんぞりかえっている」状態のことで、これもまた骨盤を後ろ側に歪ませる原因になってしまうのです。

後傾してしまった骨盤をリセットするためには、椅子から立ち上がるときに腰をぐっとひきあげるようにして、おしりから腰にかけて両手でさすりあげるようにする、という方法がおすすめです。
腰が悪いときに急に立ち上がると、そこからぎっくり腰を発症しやすくなるので、立ち上がる時に一瞬気にかけて骨盤を矯正しながら行うようにしましょう。