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仕事の夢ばかり見るけど、これってストレス?

睡眠時の脳の活動とは

人は睡眠中に必ず夢を見ると言われています。
「自分は夢なんて見てない」という人も、それは覚えていないだけで、実際には1晩のうちに3~4の夢を見ているのです。

人間を含めた動物の多くは、睡眠をする時にレム睡眠とノンレム睡眠という二つの波の睡眠をしています。

レム睡眠は眠りが浅い状態のことで、この時は体は睡眠をしていますが脳は活発に動いています。
レム睡眠に入ってから約1時間ほどが経過すると深い眠りの状態であるノンレム睡眠に入ることになりますので、このとき体だけでなく脳も休息に入るのです。

夢をあまり見ない人というのはこの深いノンレム睡眠に入れているということにもなり、レム睡眠中に見た夢を忘れているということになります。
もちろん一概には言えませんが、特に意識をしていないのによく夢を見るという人は、全体的に睡眠の浅い状態が続いているということかもしれません。

夢を見る理由、夢の効果

人が夢を見る理由というのは現在も研究段階にあり、確実な定説があるわけではありません。
しかし有力な説とされているのが「夢は記憶の再構築」であるということと、「夢は願望の充足である」ということです。

まず「記憶の再構築」ですが、これは起きている時に経験したことを眠っている間に整理し直し、記憶として定着するかどうかを判断するという説です。
よく受験勉強などテストの前日に徹夜するよりもしっかり眠った方がよいと言われますが、これは睡眠をすることで勉強した内容をしっかり脳に定着させることができるからです。

もう一つの「願望充足」ですが、これは古い心理学で言われていることで、良い夢にしろ悪い夢にしろその人がそうなって欲しいという未来を(しばし間接的な形で)夢で見ているという説です。
仕事で失敗する夢を見るのに願望なんてとんでもない!と思う人もいるかもしれませんが、気持ちがネガティブな方向に向いている人にとってはむしろ失敗することを無意識的に望んでいる、ということもあります。

いずれにしても、そのときに仕事のことが非常に心の中を占めているからこそ仕事の夢を見る、と考えてよいかもしれません。

夢で見たことをメモして考えてみよう

夢は必ずしもよいことばかりではありませんが、それは夢を見る人へのメッセージであると捉えることができます。
もしよく見る仕事の夢があるのなら、起きたときにちょっとメモにしておくなど、自分がどんなときに夢を見たか記録をしておくと、案外そこから今の自分の気持ちがわかるでしょう。

夢で何度も見る人や言葉があるのなら、まさにそれが今自分の気持ちに大きな影響を与えているということです。
現実の問題を解消することができれば、自然と夢の内容も変わってくるでしょう。